元々人材業界で就活支援をしていて、現在はフリーランスでキャリアアドバイザーなどのHR領域やライター、広報などを生業としている筆者より、おすすめの就職活動の進め方をお伝えしていくこの企画。
内容としては、志望業界や志望企業に受かるための進め方というよりも、0から将来を見据えた上で色んな選択肢を踏まえて自分の意思に忠実に、入社する企業を意思決定するための進め方となっています。
前回は就職活動においての準備段階のことを中心にお伝えしていきました。そちらの記事は以下です。まだ読んでいない方は、ぜひそちらからご覧ください!
今回は後編として、就職活動が開始した説明会からの進め方について、お伝えしていきます。
目次
- 就職活動の流れ
- 就職活動の進め方(説明会、選考、意思決定)
- まとめ
1.就職活動の流れ
まずは前編と同様に、就職活動の流れから説明していきます。
いつから始めるかにもよりますが、基本的には以下の流れで進んでいきます。
準備期間→(インターンシップ)→企業選定→説明会→選考→内定→意思決定
今回は特に、説明会、選考、意思決定の点に関して、おすすめの進め方とポイントを伝えていきます。
2.就職活動の進め方(説明会、選考、意思決定)
それでは、就職活動が本格的に始まり、説明会~選考~意思決定と順におすすめの進め方について、お伝えしていきます。
(1)説明会
就職活動は大体が、まずは説明会への参加から始まりますよね。
説明会と言っても、合同説明会や各企業の説明会など色々なものがあります。
ポイントは前編でも書いた通り、まずはできるだけ多くの企業に足を運んでみることです。
できれば業界や職種もバラバラな方がよいです。
ただし、ただ見るだけでは時間の無駄になってしまうため、様々な企業を見た結果、興味を持つことができた企業とできなかった企業、そしてそれぞれの理由について分析することをおすすめします。
特に興味を持てた企業の理由は重要です。興味を持てたのは仕事内容なのか、事業内容なのか、それとも環境や社風なのか、様々な要因が考えられると思うので、それらをしっかりと分析してその理由まで突き詰めてみてください。
それらを分析することで、より自らの企業選定軸が明確になっていくのと企業を比較することでより説得力のある志望動機を作成できるようになるためです。
比較して企業選定軸を考える際の観点に関しては、以下記事の「志望動機向け自己分析」の項目でまとめているため、そちらもぜひ参考にしてみてください!
また、説明会ではできる限り質問もしていきましょう。
その企業へのアピールというのだけでなく、質問をすることで面接などの受け答えの質も格段に上がることが予想されるためです。
こちらの詳細については、のちに記述する面接におけるポイントの際にまとめていきます。
(2)選考
続いては、選考に関してのポイントを伝えていきます。
説明会が終わると、筆記試験(SPI)などに進むこともあると思いますが、そちらは別途学習することで対応していただくとして、この記事ではグループディスカッション(GD)と面接に重きを置いてまとめていきます。
①グループディスカッション(GD)
一番初めにくる選考として、グループディスカッションはよくあると思います。何かしらのテーマを与えられて、それをグループで議論し合いながら、答えを導いていくことですね。
グループディスカッションは、初めの選考ということもあり、どちらかというと多くの人数が受けてくる中で、まずは能力として一定の水準に達しているかを測るものとして、実施している企業が多い印象があります。
まずは最低限必要になるのが「議論への積極性」でしょう。
発言をしなければその時点で全くアピールができなくなるため、何かしらの発言はするように心がけましょう。
意見を言うのが難しそうであれば、話していることの頷きやタイムマネジメントをしたり、適宜出てきた意見をまとめて整理していく役に徹するのもよいと思います。とにかく発言することを意識してください!
その上で注意が必要なのは、感情的になってしまったり、自分だけが話している状態に陥らないことです。
自らの意見を押し通すことを重要視するのでなく、チームでよりよい結論を導く意識を常に持っておきましょう。
ある程度発言ができる状態でいられれば、次のステップとして議論の雰囲気を作ることや議論の流れを作るファシリテーターとしての役割にも挑戦してみるとよいと思います。
ただし、ファシリテーターは頭の回転やテーマにおける知識量、物事を細分化して論理的に考える力なども求められるため、簡単にできることではありません。
そのため、同じチームになった人の中でファシリテーターが上手な人を参考にしたり、そもそもの知識量を増やしていきながら、徐々にできるようにしていきましょう。
筆者はグループディスカッションのことを学ぶなら、Goodfindのセミナーに参加することをおすすめします。ぜひ一度覗いてみてください!
②面接
面接も選考の中では避けて通れないものとなっています。
面接では、「自己PR型の面接」と「志望動機型の面接」の2パターンが主です。企業によっては、ケース面接や時事問題を問われるような特殊な面接もありますが、一般的なのは前述した2パターンであることが多いでしょう。
前者の面接では主に能力面や特性が見られ、それが受ける企業と合うかどうかを判断され、後者の面接では主に考え方や価値観を見られ、それが企業と合うかどうかを判断される傾向があります。
比較的前半の面接に関しては前者、後半の面接に関しては後者について深く聞かれることが多いため、面接の段階によってそれぞれに合った対策をしていくのがよいでしょう。
「自己PR型の面接」では、自らの強みや弱み、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、幼少期からの変遷がよく聞かれるため、そちらは最低限準備していくとよいです。
「志望動機型の面接」では、企業選定軸、業界の志望動機、企業の志望動機と徐々に具体的なことを聞かれるようになってくるため、最終的には「その企業である理由」にまで落とし込んでいくのが好ましいです。
それで先ほどの説明会においてできるだけ質問をすることで面接での回答の質が高まるという話に移りますが、それは差が生まれやすい「志望動機型の面接」において、より顕著に出てきます。
志望動機を、「その企業である理由」にまで落とし込むためには、できるだけ多くのその企業ならではの情報が必要になります。
そこで質問の時間を有効的に活用するのがよいです。これは面接における逆質問でも同様です。
でも何を質問したらよいかわからない方もいらっしゃると思うので一つ共有すると、面接官や担当の方に「(他にも色々な会社がある中で)なぜ今の会社で働き続けているのか」を聞いてみることをおすすめします。
社員ごとに答えが変わると思いますが、それこそがその企業ならではの特徴や大事にしていることである確率が高いためです。
単純にその企業に興味を持てるかどうかを判断するための情報としても活用していただけると思います。
自己PRについてのことは、以下の記事にまとめてありますので、よければそちらも参考にしてみてください!
(3)意思決定
仮に内定が複数出た場合に意思決定をどうするかで悩むことがあると思います。
その際におすすめなのが大事にしたいポイント(企業選定軸)にそれぞれ当てはまっているかを◯△×でつけていき、それぞれに点数をつけて、その合計で比較していく方法です。
それにあたっては以下の記事が参考になります。
そして、内定が出たら企業から最終決定を急かされる「オワハラ」も増えてきています。
もし他の企業も受けていて、内定が出た企業に行くかをまだ悩んでいる場合は、まずはできるだけ先に延ばしてもらえるように交渉しましょう。
基本的に企業側に早く内定承諾を迫る権利はなく、企業を選ぶ権利は求職者側にあります。
そのため、オワハラに怯えることなく、理由をしっかりと説明して、結論を先延ばしさせてもらいましょう。
3.まとめ
今回は実際に就職活動が始まってからの進め方のポイントを伝えてきました。
就職活動が開始するまでに、どこまでの準備をし、学生生活の中でどのような経験をしてきたか、は非常に重要になってきます。
それによって自己PRやガクチカで話せることも180度変わってくるため、もしまだ学生生活の中で、何か残せた経験がなく悩んでいる方は、JAEがお手伝いします。
こちらからお申し込みいただき、ぜひご相談ください!就職活動のことについても無料で相談に乗っています!
0コメント