就職活動が始まると、自己PRをする必要が出てきます。
ただし、今までこまめに振り返りをしていないと、自分のことをよく理解できていない人も、自己PRをどのように作っていけばよいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は自己PRの書き方や作り方について、ポイントも交えながら説明していきます。
自己PRを作る上で、参考にしていただけますと幸いです。
目次
- 自己PRとは
- 自己PRの前にまずは自己分析
- 自己PRの書き方
- まとめ
1.自己PRとは
自己PRとは、企業に就職するために、自らの強みや特性をアピールすることです。
多くの企業で、エントリーシートや職務経歴書などで、自己PRの提出を求められ、また面接でもよく聞かれる内容になっています。
自己PRは、社会人になって求められることをベースに考えていく必要があります。
企業は、社会人として、企業の一員として活躍できるかどうかを判断するために、自己PRを聞くケースが多いからです。
受けたいと思っている企業の規模、職種、業界によって、自らのどの強みや特性が活きそうなのかを考えながら、自己PRを作っていきましょう。
2.自己PRの前にまずは自己分析
それでは早速本題に入っていきます。
ただし、何もない状態からいきなり自己PRを作ろうとしても、文章にすることはおろか、自分の強みや特性を洗い出すことも人によっては難しいと思いますので、まずは自己分析をしていくのがよいでしょう。
自己分析の方法については、以下の進め方がおすすめです。
(1)過去の経験から自分を俯瞰し内省する
過去の経験から今の自分が作られていることが大半です。
そのため、まずは幼少期から覚えている範囲で全てのことを時系列に洗い出して、それぞれのタイミングでの感情の浮き沈みやモチベーションがどうだったかをグラフにまとめるモチベーショングラフを作成してみることをおすすめします。
さらに過去の経験の中で、何か成果を残すことができたことやうまくいったことをチェックして、それがなぜできたのかについて振り返ります。
そうすることで、自分が成果を残すときにどのような力を発揮しているのかが明確になり、具体的なエピソードともセットで、自己PRがブラッシュアップできるようになります。
また、弱みの場合は逆にうまくいかなかったことをベースに考えることで、明確にすることもできます。
(2)自分のことをよく知る友人や先輩などに聞く
※画像引用元:GFDL-no-disclaimers, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=177682
自分のことをよく知る人に聞いてみるのもよいです。
ジョハリの窓という考え方をご存知でしょうか。
人間には、
自分にも他人にもわかっている「開放の窓」、自分はわかっていないが他人はわかっている「盲点の窓」、自分にはわかっているが他人はわかっていない「秘密の窓」、自分も含めてまだ誰にも知られていない「未知の窓」がある
という考え方です。(上記画像参照)
前述のように過去の経験から自分で俯瞰して内省するだけでは見えない強みが「盲点の窓」に隠れている可能性があり、それを自分をよく知る人に聞いてみることで、自分では思っていなかった特性や能力に気づくことができるかもしれません。
さらに特性や能力を知った上で、そのエピソードをセットで聞くと、自己PRとして完成させることができるかもしれません。
また、自分だけで思い込んでいることではなく、他人から思われていることになるため、さらなる説得力を増す効果もあります。
そのため、自分のことをよく知る人に自分のことを聞くことはおすすめです。
(3)診断テストや書籍を活用する
診断テストや書籍を活用することもおすすめです。
最近では様々なツールで自己分析を深めることができるようになってきています。
その中でも特におすすめであるのが「ストレングス・ファインダー」です。
ストレングスファインダーとは、ギャラップ社が40年にわたって実施してきた「人間の強み」に関する研究に基づいて人々に共通する34の資質を言語化し、それを発見するために開発されたツールです。
177問の質問に答えることで、34種類の資質の中から自分を特徴づけるTOP5の資質を知ることができます。
多くの質問の中で答えたデータをもとに、強みが出るようになっているため、説得性の強いものである確率が高いです。
書籍『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』にて、資質の診断ができるので、気になった方はぜひ試してみてください!
3.自己PRの書き方
自己分析にて、自己PRすることを定められたら、あとはそれをどのようにまとめていくかです。
履歴書やESなどの書類で提出する際も、面接などの口頭で伝える際も、自己PRの内容だけではなく、それが伝わりやすいかどうか、そしてビジネスコミュニケーションができるかどうかを見られることも多いです。
そのため、伝わりやすく(わかりやすく)、説得力のある形でまとめていくことを意識していきましょう。
それでは、書き方(まとめ方)の順序とポイントを説明していきます。
(1)結論から書く
まずは結論から書くことが大事です。
仕事をする上でも、何が伝えたいのかの結論から伝えることは、よく言われます。
その訓練の一つとしても、結論から伝える癖をつけておきましょう。
今回の自己PRの場合ですと、まずは「私の強みは~です」「私は~に自信があります」と自分のPRしたいポイントを冒頭に置いて伝えていくのがよいです。
順序としては、「結論→背景(エピソードの概要)→実際に強みを発揮した事柄や行動→行動によって生まれた結果」とまとめていくのが、わかりやすく過不足なく作ることができるため、おすすめです。
(2)強みを表すエピソードをできるだけ具体的に書く
強みを結論から書くことができたら、次はその強みを証明することができる具体的エピソードを書いていきましょう。
ここでは「具体的」というのがポイントです。
筆者も人事をしていた経験がありますが、この「具体的」にエピソードを書くというのができてなくて、強みに対しての説得力が欠けてしまっている自己PRを見ることが多かったです。
それでは具体的にエピソードを述べるために、意識するとよいポイントを説明していきます。
①数字を交える
数字を交えながらエピソードを書いていくとよいです。
具体的には、冒頭で訴えた強みを活かすことで、どんな結果に繋げることができたのかを数字を使って表します。
例えば「問題解決能力」を強みとする場合、「問題を発見してそれを解決することによって業務効率が上がったのであれば、◯時間かかっていた仕事が◯時間にすることができた」のような感じです。
②強みを発揮する前後を比較する
続いて強みを発揮する前後を比較して書くのもよいです。
具体的には、「自らの強みを発揮する前はこんな課題があったが、強みを発揮することでその課題をこのように解決することができた」のような感じです。
前後を比較することで、何かしらのアクションによって変化を加えられたから、結果に繋がったことを主張することができます。
今までできなかったことを強みを発揮することでできた状態にしたとなると、それを強みとして伝える説得力にも繋がります。
そのため、前後を比較することは有効です。
③自分だけのエピソードを意識する
続いて自分だけのエピソードを意識して書くようにしましょう。
これができていないとエピソードが抽象的でかつ、どこか他人が実施したように見えてしまいます。
確かに生み出した結果がそこまで大きいものでなければ、それを隠そうと抽象的な言葉にあえて止めておきたくなることもあるでしょう。
でもそれだと相手に説得力のある形で強みを証明することができません。
抽象的な文章だと誰でも書ける文章になってしまうためです。
その経験をしていなくても書ける文章だと、本当にその経験をしてきたのか、しっかりと自らの経験を振り返ることができているのか、勘繰られることがあります。
そのため、自分のエピソードが大したことがないと思っていたとしても、そこに誇りをもって、できるだけ具体的にエピソードを書いていきましょう。
4.まとめ
今回の記事では、自己PRの書き方とポイントを説明しました。
よりよい自己PRを書くためには、できるだけ多くの経験を通して、自分を多角的に見られるようにすることとエピソードとして強みを語れるようにすることが大事になってきます。
また、強みは経験する事柄によって、いつからでも広げていくことが可能です。
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