【インタビュー】インターンシップがきっかけとなり、新卒で栄養士として地域おこし協力隊に挑戦!

こんにちは!
今回はインタビュー記事の第二弾です。

インタビューさせていただいたのは、現在地域おこし協力隊として、大川村で活動されている澤田さんです。

それではご覧ください!

インターンシップの経験~就職活動について

Q)澤田さんがインターンをしたのが大学2回生ということで、始めるきっかけは何ですか?

大学では管理栄養士の資格を専攻する学科で、通常は福祉施設や保育園などの決められた場所に就職することが多かったです。

でも私は、そのとき進路をどうするのか悩んでいて、大学のキャリアセンターの先生に相談したときにしんどいけど、おもしろいインターンがあることを聞いて、インターンシップフェアを紹介してもらい、それに行ったのがきっかけです。

その先生が熱い先生で、学生に向き合ってくれる先生だったのでよかったなと、今でも思っています!

管理栄養士の資格自体は欲しいなと思っていましたが、どこに就職したいかは決まってなかったです。


Q)インターンシップを始めてよかったなと思うことはありますか?

同じインターン先ではない学生や同じ大学ではない学生とも同期として繋がることができて、それが一番自分の中でやってよかったなと思いました。

同じ大学にも友人はいましたが、それだけだと考え方が近しい人たちばかりでした。

でも、大学を超えることで違う価値観や考え方の人とも出会うことができて、お互い尊重し合える関係にまでなれたのがよかったです。


Q)就職活動はどのようにされていましたか?

周りの方々は、栄養士の資格をとって、一気に色んな会社に書類を出していく感じでしたが、私は一切にそれを出さずに、当時のJAEの職員の方に色んな企業を紹介してもらって、その企業で就職に向けてのインターンシップをさせてもらったり、大川村のインターンシップも経験しました。

そのインターンシップの経験が決め手となり、大川村に決めました。

3回生で色んな会社を紹介してもらっていたが、結局決まったのは4回生の9月くらいでした


地域おこし協力隊が9月に決まって、役場も栄養士を募集していたので、それも受けていました。


Q)インターンシップでおすすめできるポイントはどこですか?

早めに取り組むことで余裕ができるのがよいと思います。

他の人は短期インターンを就活開始と同時にやっていく人が多くて、いざスタートとなると焦っていく人が多かったです。

早めに長期インターンの経験をしたことで、色々と考えた状態で就活に臨めたので、余裕を持って就職活動に取り組めたのはよかったです。

情報や経験によって、早めに方向性がしっかりと固めることができたのが大きかったです。


Q)大学で得られたものは何ですか?

栄養士の資格を得るために大学に入ったので、その知識や考え方、勉強の仕方も含めて学び得ることができました。


Q)学生生活の中でこれをやっておいたらよかったと思うことはありますか?

もっと遊んでおけばよかったなと思っています。

やっぱり仕事を始めたら職業柄、髪の色を染めれないとか爪も整えていかないといけないとかもあって、学生生活の中でしかできないことももっとやっておいたらよかったという後悔が残っています。


大川村での地域おこし協力隊について

Q)大川村の地域おこし協力隊について聞きたいのですが、参加されている方はどのような場所から参加されていますか?

地域おこし協力隊でも東京のど真ん中や広島、群馬から来たりと様々な場所から参加しています。


Q)地域協力隊に参加している人はどんな人が多いですか?

管理栄養士の資格を活かして学校給食を作ったりと専門的なことをメインに仕事をしているため、仕事中はそんなに深く他の人との関わることはないので、詳しくはわからないんですよ。

でも共通しているのは、地方が好きであることです。

一人は緑のふるさと協力隊というのもあって、任期が1年で地域で色んな仕事をしていくものがあり、そこに参加している人もいました。(地域協力隊は任期が3年)

仕事を都内で元々はやっていたけど、地方に関わりたいということで、大川村に入ってそのまま結婚している方もいました。

私はそうではないですが、もっと地域に深く入り込んで仕事している人たちもいますね。

今はコロナもあるので、飲み会などの話す機会も減っていて、それぞれの人たちの想いとかを聞く機会も意外となく、少し寂しいです。


Q)澤田さんは具体的にどんな仕事をしているのですか?

今は給食の献立作りとそこから食材発注や調理にも入っています。

また配食サービスもやっていて、高齢者で一人暮らしをしている方向けに、2週間に1度お弁当を配るサービスで、そこの献立作りもしています。


Q)献立作りは何を考えて作っているのですか?

一番意識しているのは地域でとることができるものをできるだけ多く入れられる献立を作ることです。

理由としては、大川村で育ってきた人たちにもっと好きになってもらうことを目的にしているところもあり、地域の食を好きになってもらい、それによって大川村のことも好きになってもらえればと思っています。

保育園、小中学校とデイサービス向けに給食を作っていて、それと別に配食もしています。


Q)やっている中での手応えはいかがですか?

なかなか難しいんですよ…。

どの野菜をどれくらい入れるかを管理しているのですが、あまり多くに地域の野菜を入れてしまうと限られた人で調理しないといけなくなるので大変なんです。

ただ、子どもたちは給食を美味しいと言ってくれることも多くて、それはとても嬉しいですね!

学校が家の隣であることや仲良くしているおばちゃんがいて、そのおばちゃんのお孫さんがいて、給食のこととかを聞いてくれて、その中でコミュニケーションをとりながら仕事をすることができています。

村っぽくて住民同士の距離感がとても近いです!


Q)住民の声を身近に聞けるのって実際どうですか?

個人の意見として聞いたらそうでもないけど、それが全体の意見として言われることもあります。

自治会などで給食の話をするときに、お偉いさんの息子が小学生に通っていたりすると、「この食材は増やすべきだ、減らすべきだ」という個人の意見に権限が強くなることがあります。

個人の好き嫌いが全体の意見となることがあって、意見をどこまで取り入れるかを考えていくのが大変なところでもありますね!


Q)大川村の他の村とは違う魅力は何ですか?

良くも悪くも人口が少ないところです。
390名くらいで、住民票ベースでそれなので、実際に住んでいる人はもっと少ないかもしれない。

そのため、仕事以外でも地域でお付き合いが多くあって、職場では言えないこととかを言い合って、気さくなコミュニケーションをとり合えるのがよいところですね!


Q)大川村にも何種類か地域おこし協力隊があるんですか?

はい、あります。
観光チームもあれば、農業やWEB制作などがあったりします。

ホームページに色んな種類があるので、ぜひご覧になってみてください!

地域おこし協力隊のホームページはこちら


Q)大変そうなイメージがあるんですが、実際はどんな感じですか?

今3年目で、大変なことは大変で、それでも良くも悪くも割り切るところは割り切ることができてきています。


Q)どんなスキルや能力、心構えがあると地域おこし協力隊としてやっていけそうですか?

小さい村だとしたら、まずは一生懸命さが重要になってくると思います。

何をするにしても村の人からよくない部分を指摘されたり、仕事だけでなく、私生活の部分の振る舞いも見られることもあります。

そこで清潔さ些細な気遣いとかは意識していました。

例えば調理に入ったら、何かとったものは元にあった場所に戻したり、物の置き方、部屋の整理などもしっかりしていました。

初めに頼りになりそうなイメージを持ってもらえるかが大事なので、細かいところをしっかりと意識していました。

周りからの信頼を失うことをしてしまうと、レッテルを貼られてしまうので、節度もしっかりと守らなければいけません。

良くも悪くも見切りをつけられるのが早いので、気を張り巡らせていましたね!

これからについて

Q)任期が終わった後はどういうことをしたいと思っていますか?

3年していて思うのは、今の仕事はしんどいけど、食に関わる仕事は好きだなと感じられています。

でも今の仕事をこのまましようとは思っておらず、今はまだその先は悩んでいます。

これからしっかりと考えていきたいなと思っています。

自分が辞めると引継ぎする人もいなくなるので、そこは少し心配ですね。


Q)これからの仕事として、具体的な選択肢は何かありますか?

栄養士として働きたいなとは思っています。

ただ具体的に何をするかとなると、もっと栄養士の仲間とともに歩んでいけるような職場で働きたい思いがあります。

今は基本的に周りに栄養士がいなくて、自分一人でやっていることもあるので、不安に思う部分もあります。


Q)栄養士の仕事をしていて、インターンの経験で活きていることはありますか?

私がやっていたインターンが京都のカフェで気になった店にアポイントをして、動画を制作することをしていたのですが、その度胸、初めての人とのコミュニケーションはしっかりとできるようになったかなと思います。

村にいるとみんなが様子をうかがっている感じがありますが、その中でも聞きたいことを自分から聞きに行ったり、仕事のことで提案をしたりできていて、そういうのに活きています。


Q)最後に、何か行動を起こしたいと思っている人に向けてのメッセージをお願いします!

とにかく何でもまずはやってみたらよいのではないかなと思っています。

私ももやもやしていることもありましたが、少しでも気になったことをやってみたら、できないことやできることが明確になって、今後にも繋がるからです。

逆に大きな失敗は学生のときしかできないのと、完全に自由に色んなこともできるのも、学生ならではなので、好きなときにやりたいことをやることをおすすめします!


まとめ

澤田さん、今回はご協力いただき、ありがとうございました!

大学生活のお話から地域おこし協力隊のお話、そして地方や村のお話まで幅広く色んなことをお話してくださいました。

将来的に地方創生や地域活性化などの地方に関わる仕事をしたいと考えている方には、特に参考になった部分も多かったのではないでしょうか。

何をするにしても、まずは一歩を踏み出すことが大事ですね!

もし何か新しいことを始めたいけど、何をするかに悩んでいる方は、NPO法人JAEのメンバーが相談に乗ることもできます。

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